tsalakh ain sus noam Huyah ol guf

勉強会のメモ。その他備忘録。参考にさせて頂いたサイトや資料はリンクさせて頂いていますが不都合があればご連絡ください。

【読書メモ】アジャイルレトロスペクティブズ

2015-12-15 アジャイルレトロスペクティブズ

これ読んだ。

アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き

アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き

定期的に立ち止まって、次のように質問することで仕事はうまくいく。
「今後も忘れずにやりたいことは何か?やり方を変えた方がいいものは何か?」
--Linda Rising

まとめのまとめ

  • ふりかえりの目的を決めること(抽象的でポジティブなもの)
  • チームの価値観を持つこと(物事を決める時の価値基準)
  • チームの約束を持つこと(具体的で実行可能なもの、3〜5つ)
  • 場の設定>データを集める>アイデアを出す>行動の選択>終了、のステップを踏むこと
    • 場の設定は必ず行うこと、全員が参加者意識を持つこと
    • データがない状態で、アイデアを出さないこと
    • データもアイデアもない状態で、行動を選択しないこと
    • 行動の選択は1〜2つ、効果が定量的に評価可能であること
  • 決めたことは書き出すこと、心に留め、いつでも参照可能なこと

全体構成

  • 1章:レトロスペクティブの進め方
  • 2章:レトロスペクティブの目標
  • 3章:リーダー(ファシリテータ)のふるまい
  • 4~8章:アクティビティの進め方
  • 9章:プロジェクト全体のふりかえり
  • 10章:

今回は1~3章をまとめて、概要を整理する。
4章以降は具体的な手法なので、必要なものは都度まとめる。


1章:レトロスペクティブの構成

レトロスペクティブファシリテーター集会のメンバーが行き着いた、うまくいく構成。

  1. 場を設定する
  2. データを収集する
  3. イデアを出す
  4. 何をすべきかを決定する
  5. レトロスペクティブを終了する

1.場を設定する

この工程は絶対に省略しないこと!

  • まずは全員に口を開いてもらう。
  • 喋らなくて良いという、暗黙の了解を作らないために。

その後、以下のことを「口に出して」確認すること。

  • レトロスペクティブの目的
  • 今回の目標
  • 所要時間
  • チームの約束

2.データを収集する

データを収集することで、共通の理解を得る。
共通の理解がないと、個人の意見や信念を正当化してしまう。

まずは客観的なデータ。

  • イベント(MTG、何らかの決定、、、)
  • メトリクス(バーンダウンチャート、ベロシティ、、、)
  • 完了したストーリー

もう半分は「感情」データ。

  • 感情的な内容に言及することを避けていては事態は進展しない。
  • ただし、感情を出しすぎないこと、効果的なふりかえりができないため。

3.アイデアを出す

  • 安易に解決策に飛びつかない、大抵、最初に出るのは最良の案ではない
  • 考える、議論する時間を設けること

4.何をすべきかを決定する

一つか二つに絞る

  • チームがコミットできて、確かな効果が現れる項目
  • 自分たちでできることを選ぶ、他人が変わるのを待つのは無駄な努力

5.レトロスペクティブを終了する

  • 経験を文書化する方法を決めて、フォローアップする
  • チームが、自分たちでこれを所有する意識を持つこと

2章:チームに最適なふりかえりを定義する

チームの状況・歴史を明確を知る

  • チームが100あれば100通りの文化・風習がある
  • 絶対的な正解はない
  • まずは状況を知ること

レトロスペクティブの目標をたてる

ここは、定量的に測定可能なものは避けたい。かつ、ポジティブなものを。

  • ラクティスを改善する方法を見つける
  • うまくできているものを見つける
  • 目標を達成できなかった理由を理解する
  • 顧客への対応を改善する方法を見つける
  • 関係を修復する

ネガティブな目標は、議論が非難の方向にいく。

  • 「テストでうまくいかなったことを解明する」など

3章:ファシリテーターの役割

ファシリテーター

場を管理する。

  • メンバーのモチベーションに気を配る
  • 全員が意見を出せるようにコントロールする
  • マネージャが会話を支配することの無いように抑制する
  • 集中できる時間で切り上げる、続けるなら別の時間をとる

ファシリテーションに集中する。

  • 議論の内容が自分に関わりがあると、議論に参加してしまいがち
  • 内容に踏み込み過ぎない、プロセスの管理に注意を払う

チームの約束を破らない、破られたら指摘する。

  • チームの約束は必ず破られる。
  • しかし黙認すると、チームの約束が形骸化して効力がなくなる。
  • 指摘はメンバー間で行って良い。

他人を非難しない、非難があったら指摘する。

  • 人の行動を指摘しない。
  • 現在の状況、それで自分(or チーム)がどう困っているか。だけでよい。
  • 指摘はメンバー間で行って良い。